追記:私の宝箱の中身


さっきのチープな物語には

まだ続きがある。


多分、恋に恋してたのは私だけだった。




この恋のbgm  も私だけのものだ。


彼は付き合って別れた年を除き

夢への舞台に毎年誘ってくれた。


ただの人集めだとしても

少しでも力になれるのなら

と心が弾んだ。


最後の年にやっと行けたけれども

その日の私の服装もダサかった。

どうして肝心な時に決め切れないのだろう。

ばか!!


結局遠くから彼の現実の世界を眺めていたのだが

それが自分の思っていた世界よりも

ずっとずーと遠くて

知らない彼と彼の知らない仲間で

成り立っていたから


やっと私の片想いに

終止符が打たれた気がする。



私の入る隙間なんて

1ミリもなくて


誰よりも彼を応援してるって

口先だけだった。


その現実が虚しかった。


彼には彼の努力があって

もちろん仲間がいて

支えてくれるものがあった。


私なんて

これっぽちも力になんてならない。


私が彼に惹かれた決定的な理由の一つに

価値観が似ている

と感じることがあった。


でも、それすら揺らいだ。

私が憧れすぎて似せてたのでないかと思ってしまった。


わかるよ、

なんて簡単には言えない。


それが悲しかった。



結局、話すことなく

逃げるように帰ってしまった。

それも悔しい。


でも、場違い感が大きくて

どうしてもいられなかった。



どうして堂々と彼の前に立てないのだろう。



最後のチャンスだった。



それが最後。


大丈夫だよ、君は強い。


それが私が君にあげる最大の

エールだった。



お前に言われなくてもわかってるよ、

当たり前だろ。


そんな風に笑われちゃったかな、

それでもそれでも伝えたかった。


君は誰よりも

努力を信じ、熱く真っ直ぐでかっこいい。


そういう人間は

何があっても強い。


大丈夫って

何が??


勝てるって保証もないし

努力の裏側を私は知らない。


無責任に大丈夫なんて言えない


でも、私は彼に何度も大丈夫と。


彼なら大丈夫なのだ。


勝ち負けに限らず

君は強くて真っ直ぐだから。


必ず、

自分を裏切らない。


大丈夫。



上手い言葉が言えなくて

悩んで悩んで送った言葉が多くある。


何を伝えても

彼には届かないし響かないだろう。


それでも、

少しでも届いてほしかった

私の大きくて小さなエール。



嬉しかったとき

寂しかったときに

彼に救われた言葉があったから。




大丈夫か

大丈夫じゃなかったか

結末はわからない。


今、何をして

どんな仕事をして

誰にときめいているのか


私は知らない。



知ることもない彼に

いつか会いたいと思うのは

答え合わせがしたいから。


誰しも恋をして

誰かに惹かれて

自分を好きになったり嫌いになったり

気持ちが揺さぶるって

楽しいけどちょっときつい。


でも、終わってみたら

すべてが愛しいと思えてしまう。


辛かったり

恥ずかしかったり

後悔してみたり

不安だったり

マイナスの感情すらも愛おしい。



愛おしい感情で

また恋をするのはやめたい。


私の感情と付き合うのではなく

ちゃんとあなたと向き合えますように。



こんな夢物語書いてるうちは

だめだなぁと思う。

誰か王子様いないかなぁと

思ってるのと同等の浮かれ具合だ。



次に心惹かれる相手が目の前に現れたら

駆け引きなんてめんどくさいことはしない。


それだけは忘れないでね。