君の知らない物語

 

恋の話はいくらでもある。

というか、視点を変え、思い出を振り返れば

どんどん膨らんで来る。

 

ひとつの私の小さな小さな恋話は

振り返れば御伽噺になる。🌷

 

 

今日は、卒業にまつわる恋の御伽噺を。

 

 

 

 

中学の時、好きな人がいた。

いや、違うな。

ドキマギさせられた人がいた。

 

真相はわからない。

というか、私の想いも彼の想いも存在していたのだろうか。

 

昔すぎて、それこそ記憶が改ざんされているに違いないし

実際に当時も彼の想いがどこへ、誰に向いていたのかわからない。

 

私の勘違いだったのかな、思い違いだったのかな。

 

どこからがフィクションだったのだろうか。

誰がフィクションだったんだろうか。

 

全てが謎に包まれ、浮いていた。

 

形も何も残っていないお話。

 

 

女の勘ってあるじゃない?

それ。

 

誰が誰を好きとか、

なんだろう。

 

視線でわかるやつ。

 

 

中学時代そんなことがあった。

 

教室の端っこで休み時間に本を読んでいるような女の子で

同じの部活の女子としか話せないし笑顔も見せない。

成績は平均。

物静かで真面目な女子。

話しかけづらい女子。

 

そんなところだったでしょう。

 

中2の時、私のことが好きだという男子の噂が一気に広まった。

でも、その噂が広まるちょっと前に誰か忘れたけど

こっそりそうらしいということは聞いていたけど

別になんともその男子のことを思っていなかったし

話したことすらゼロに近くて

印象がなかったのだ。

ただ、不思議な男子だった。

真面目で成績もいいのに、よくわからないノリのいい集団に入っていて

え、ひとり浮いてない?キャラ、無理してない??って

いい印象はなかった。正直。

 

だから、好意を受ける理由もわからなかったしなんとも思わなかった。

 

でも、中学のそういう噂はとっても面倒だ。

勝手に周りが囲いだす。

 

何かとこじつける。

 

でも、そうな感じになっても一向に近づいてこないその男子にも腹が立つ。

好きも嫌いも私は言えない。

フルに振れないじゃないか。

 

というか、恋愛に臆病だった私は

もしかしたら、流れるままにそういう噂に流されてみたかったのかもしれない。

 

それでも、接点もなく

お互い無視を極めた結果、いつか噂は消えた。

 

 

あとは、他校に私のファンクラブがあると

嘘だか冗談だかわからないことを言われたことがある。

 

小学生の時、所属していたスポーツがちょっと強かったから

その試合会場で見られてのかもしれない。

 

人気だよって。

 

正直に言おう。

とても嬉しかったのをよく覚えている。

私のモテ期は噂の中で始まり終わりを告げたようだった。

 

その他校というのも

私が好印象を持っていた学校だったのもあって

とてもとても嬉しかった。

当時、携帯を持っていたもんならメアドくらいは聞いただろう。

そしたら恋愛の一つや二つはあったかもしれないのに!!!!!!!

 

中3になって、

思いも寄らない人に関心を持つようになった。

 

小学校から知っている人で昔はちょっとは話したことがあって

友達の影響で下の名前で呼べる数少ない男子だったかもしれない。

今振り返ればの話なんだけど。

 

さっき述べたように、私は男子とはほとんど話さないから

下の名前で呼ぶ男子も片手で数えるくらいしかいないだ。

 

そんななかで、大して仲良くないのに

下の名前を呼べる。呼んでいた男子。

 

その人は、いわゆる御曹司のような美形男子だった。

本当に御曹司だったんだけど。

 

 

その人が好きだったのは、

私だったのか、私の出席番号ひとつ前の女の子だったのか

真相はわからない。

 

彼の視線が私だったのか、

それとも彼女だったのか、、

 

思い違いはどっちだったんだろう。

 

本当に読み取れなかった。

 

 

彼を好きで付き纏っていた女子がいて

だから、彼は私のもの!っていうパワーを発していたから

わからなかった。

 

 

でも、ただの勘違いにしては

思い当たる節があって、

思い違いとして見過ごすにも惜しくて。

 

卒業間際に

彼の仲良し集団一味から帰り道に声をかけられたはずだったんだけど

よくわからないし恥ずかしいし、怖くて無視した。

 

何回か、叫ばれてた気がするけど

全部振り切った。

 

それが、私宛だったら。

私がちゃんと振り返ったら。

 

たらればを何度も考えてみる。

 

 

結局、卒業式直前にアルバムの寄せ書き会みたいので

その一味が再度囲いに入りそうだったし

彼と目があった気がするけど

切ない視線で終わった気がする。

 

 

彼の真意はどこにあって

何が真実で、誰が真実かは一生わからない。

 

ただ、彼はとてもかっこよかった。以上。

 

 

 

 

高校は、うん。

後輩とのこともあるけど

 

クラス1のイケメンくんの学ランの第2ボタンを

クラスで上位の可愛らしい女子が貰いに行くという

ドラマみたいな展開があって、

それをクラスみんなで見守るという。

 

女子的には公認だったから

2人に割って入ろうなんて人はいなかったし

でも、そのイケメンくんは他のクラスの地味目な女の子が好き

ということも半数以上は知っていた。

 

だから、2人の仲がどうなるというわけではなかったけど

第2ボタンを貰いに行ったその女の子は強者だ。

 

 

私も貰いに行けば

人生に変わったかも。

 

もし、自分に娘ができたら

どんどん恋はしなさいと言ってあげたい。

 

 

特に学生時代は恥ずかしいけど

きっと楽しいよって。

 

 

片想いしかしていない私は

両想いがどんな感情なのか知らない。

 

でも、片想いで終わったから

こうやって君の知らない物語を語り繋ぐことができる。

 

 

美化できる。

 

御伽噺になる。

 

 

 

 

 

 

 

いつか、彼らに会える時

真実が知りたい。

 

そして、

私も彼らにちゃんと伝えたいと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

気づいてないと思うけど

私、君のこと実は好きだった。

めちゃくちゃ目で追ってたし

話しかけれた時はめちゃくちゃ嬉しかった。

かわいいでしょ、昔の私。

 

 

 

なんて堂々と言えたら

そんな魅力的な私になりたいね。🥀